ようこそ中坪研究室へ
中坪研究室の紹介
生物は,環境からエネルギーを取り入れ,環境との間で絶え間ない物質のやりとりを行っています。生態系の中で起きている物質循環のかなりの部分は,このような生物の活動の結果ということができます。したがって生態系における物質循環を明らかにすることと,生態系を構成する生物の成長や物質経済などの生理生態的な特性を明らかにすることは表裏一体の関係にあります。私たちは,このような考えから,自然生態系を構成するさまざまな生物にスポットをあて,その生物の生理生態学的研究をベースにして,生態系機能の解明をめざしています。
現在は,極地をはじめとする各種の荒原生態系と,河口を含む河川流域を対象に,フィールドワークと室内実験・測定を併用して研究を行っています。また,私たちは研究活動だけでなく,研究室をあげて環境教育にかかわる実践活動も行っています。活動を通じ,自然と人とのより良い関係について考えていきたいと思っています。
外来生物の調査
外来生物を対象として、気候変動や人為的影響によって、生育や分布がどのように変化し得るのかを研究しています。
半尾川での調査
地域環境の改善に向けたモニタリング調査を継続的に行っています。
硫気荒原
「地獄」と呼ばれるような火山ガスが噴き出している場所は、植物にとって厳しい環境です。このような場所で、植物がどのような生存戦略をとっているのかを研究しています。
社会活動
三段峡ミュージアム構想
令和元年より、広島県の特別名勝「三段峡」での地域活性化プロジェクト(インバウンド対応や博物館の設立)を実施しています。
写真:中野瑛登
Key words
生態学,生態系,物質循環,フィールドワーク,環境教育,極地,荒原,河川流域
植物,温暖化,外来生物,希少種保全
学部生の皆さんへ
総合科学部自然探求プログラムへの配属を希望された皆さん。3年生の後半からは、いよいよ研究室配属に向けて動き出されることと思います。研究室選びの際には、ぜひいろんな研究室を回り、先生方や先輩方の話を聞き、自分の興味関心をそそられるような研究を探してみてください。その際に、この中坪研究室のことも心にとめておいてくれたならば、研究室のメンバーとして大変うれしく思います。 和気あいあいとしたアットホームな雰囲気で過ごしやすい研究室ですので、遊びに来てみてください。